ひらがなとカタカタ半角はどちらがおもしろいのか。日本人の永遠のテーマである。
外来語はひらがな表記の方が面白いのかもしれない。
「チーズケーキ」より「ちぃずけぇき」のほうがのっぺりしていて好みだ。
「キャンピングカー」よりも「きゃんぴんぐかー」の方が舌足らず感がかわいい。
ただ例外もあり、「ぷりん」よりも「プリン」の方が何故だか面白い気がする。
では逆に日本の言葉はどうだろうか?
「かていがくしゅう」よりも「カテイガクシュウ」、「さとうきびばたけ」より「サトウキビバタケ」、「ふすま」よりも「フスマ」の方が面白い。
でも、「フジサン」は「ふじさん」の方がもっさりしてて面白い。
なかなか法則性がなくて、どちらが明確に面白いとはなかなか言えないようだ。
「ギュウタン」はカタカナが面白いし、「ちじょうはでじたるほうそう」はひらがなが面白い。
「かっぷぬーどる」はひらがなが面白いし、「オジイサン、セキユツズリマスヨ!」はカタカナが面白い。
「ツマサキ」はカタカナが面白いし、「はっぴぃえんど」はひらがなが面白い。
はっぴぃえんど「風街ろまん」
最近生まれたばかりのヒヨコみたいな自分からすると、音楽がジャンルの垣根を超えて作られているような環境が当たり前に感じられるけれど、当時のイギリスから伝来したある種閉鎖的なロック文化に、フォークミュージックをうまく落とし込んで、しかも日本語で表現したことが、このアルバムが名盤として現代まで語り継がれている要因なんだろうなと感じる。
聞けば聞くほどに、このアルバムが1970年代のものだとは感じられない。
そのくらい現代の若者にも響くようなものがあるのは、日本語を大事にした作詞と、歌謡曲・フォークの要素を取り入れたキャッチーなメロディーがあるからなのだろう。歌詞の内容もバンドの音も、感じるのは古臭さでなく、あくまで「哀愁」なのだ。
技術はどんどん進歩していっても、アイディアだけはいつの時代も共通して新しいんだという事を認識させてくれた。
個人的好みは「はいからはくち」!
作品情報
作品名 | 風街ろまん |
作者 | はっぴぃえんど |
レーベル | URC |
発売年 | 1971年11月20日 |
収録 | 1.抱きしめたい 2.空いろのくれよん 3.風をあつめて 4.暗闇坂むささび変化 5.はいからはくち 6.はいから・びゅーちふる 7.夏なんです 8.花いちもんめ 9.あしたてんきになあれ 10.颱風 11.春らんまん 12.愛餓を |