とにかく鼻血がよく出る少年だった。
鼻をかめば鼻血が出て、体温が少しでも上がれば鼻血が出て、鼻をぶつければ人の3倍鼻血が出て、何もしていなくても鼻血が出た。
中学生の時、保健体育の時間に鼻血が出た時は先生に「おい、大丈夫か笑」と心配していなそうに心配されたこともある。
21歳の今、鼻血が出ることはほとんどなくなってきたけど、昔は間違いなく鼻血キャラだったのだ。
特に小学生のころが一番大変で、僕は左鼻の血管をレーザーで焼いてもらった。
どれほどの痛みだったのか、今になってみれば思い出せないけれど、当時は「プロレスラーに殴られるぐらい痛かった」と言ったのを覚えている。
母親と看護婦さんは笑っていた。
いやいや、そんなわけないだろうと反論するプロレスラーの方もいるかもしれないが、逆に鼻穴をレーザーで焼かれてみて欲しい。そうしてから比べてみて欲しい。
ちなみに僕はプロレスラーに殴られたことがない。
左鼻をレーザーで焼いたあとは、とにかく右鼻から鼻血が出た。
でも右鼻をレーザーで焼くことはしなかった。そのくらいの痛みだったのだろう。
「花の名」を聞いてそんなことを思い出した。
BUMP OF CHICKEN「orbital period」
内から溢れ出る若いエネルギーがクオリティの高い演奏力と結束力をもって、押し出されているアルバム。
歪んだギターや音数は少なくても、細かいギターやリズムが計算されて空間的に散りばめられ、全17曲、71分というボリュームを苦に感じさせないほど、1曲1曲がパワーを持っている。
何よりもこのアルバムは、どの曲をとっても作詞家:藤原基央の真髄が見える素晴らしい作品。
お気に入り曲は「プラネタリウム」と「飴玉の唄」。