夜明けとスティーヴィー・ワンダー/『Songs In The Key Of Life』【感想・レビュー】

カーテンの隙間がだんだんと明るくなっていくのを見るのが好きではない。

特に理由もなく夜な夜な見始めたYouTubeが止まらなくなるのはよくある事で、気がついた時にはもう遅い。

明日が迫ってきていると信じていた昨日は、もう遠い後ろの方にあるのだと気づく。

見ていたYouTubeで、「集中力が足りないんじゃない、集中する場が足りないんだ!」が謳い文句の塾の広告が流れてきたが、どういう意味か分からない。

何度考えてみてもピンとこない。

とはいえ集中力が足りていないのではない。集中する場が足りていないのである。

全くいい謳い文句だ。塾の名前はもう覚えていないけれど、覚えておくことにしよう。

なぜ普段は全くやる気のない筋トレを29時の今、始めようとしているのだろう。

なぜ部屋で一人変顔をしているのだろう。

部屋には小音量でスティーヴィー・ワンダーの「Sir Duke」が響いている。

夜は面白すぎる。

眠くない。

眠い。

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スティーヴィー・ワンダー『Songs In The Key Of Life』

二枚組、1時間45分の大作であり名作。

当時は最新だったシンセサイザーを用いてファンキーに、また、弦楽器・ホーンセッションを生かしてクラシカルな音楽にパワフルで繊細なスティーヴィー・ワンダーの歌声が乗っかる。

「Sir Duke」「Isn’t She Lovely」をはじめとする数多くの名曲を収録したこのアルバムは、彼の作曲家・作詞家・演奏家、そしてシンガーとしての魅力を大いに感じる事ができる。

いうまでもなく1曲1曲のクオリティが高く、ここまでのものを21曲も作った当時の制作意欲は相当のものだったのだろう。

バラエティに富んだ構成、アルバムの展開もさることながら、あたかもBEST版の様な圧倒的パワーを持っているこの作品は、現代においても全く古さを感じず、評価され続けている。

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