技巧派ポップミュージック!ずっと真夜中でいいのに(ずとまよ)『ぐされ』【感想・レビュー】

インターネットを中心に活動を始めた音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに(ずとまよ)」が、2021年に入り2作目のフルアルバム『ぐされ』をリリースした。

自分が勝手に「技巧派ポップミュージック」と称しているずとまよの新作は、タイアップ曲を含む14曲を収録したアルバム。

【収録曲】
1.胸の煙
2.正しくなれない
3.お勉強しといてよ
4.勘ぐれい
5.はゔぁ
6.機械油
7.暗く黒く
8.MILABO
9.ろんりねす
10.繰り返す収穫
11.過眠
12.低血ボルト
13.奥底に眠るルーツ
14.Bonus Track 暗く黒く[Twin Piano Live ver.]

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耳に残るグルーヴ感

ずとまよの音楽は同じ様な雰囲気を持つ曲が結構多かったりして、サビのメロディーもなんとなく似てるものがあったりするけど、いくら聴いてても飽きない理由は楽曲の「リズム感」に中毒性があるからなのではないかなと思う。

ポップミュージックらしいピアノ・ヴォーカルのメロディーがありつつも、ファンクやR&Bなどを感じさせる様な・ドラムとベースの演奏があるためか、曲の雰囲気を捉える時にリズムが非常に大きな要素になっていたなと思う。

特に「勘ぐれい」は、イントロで全て持っていかれたと言っても過言ではないぐらいに、ベースとドラムがかっこいい。

ずっと真夜中でいいのに。『勘ぐれい』MV(ZUTOMAYO – Hunch Gray)

5曲目の「はゔぁ」は何か斬新さを感じる様な一曲であり、細かく弾んだリズムはシンプルに乗りやすく聴きやすいだろうと思う。

他にも曲ごとに独特のリズム感を持っているので、普段グルーヴ感を重視して聴いている人もそうでない人も「リズム」に注目してこのアルバムを聴いてみると面白いのではないだろうか。

曲のバリエーション

アルバムを通して、様々なバリエーションの曲がありましたよ。という話をしたい。

ずっと真夜中でいいのに。『MILABO』MV(ZUTOMAYO – MILABO)

例えば8曲目「MILABO」は、輪郭のはっきりしたピアノが中心になりポップに振り切った様な作品で、アルバムの中でもかなり好きな曲になった。この曲もノリが最高に良くて絶対に踊りたくなるので聞く際は十分なスペースを確保しておくことをお勧めする。

続く「ろんりねす」は、ピアノの音がモワッとしたバラード調の曲で若干ドラムがジャズっぽいかもなぁくらいに思っていたら、アウトロでゴリゴリのジャズが聞けるので好きな人は好きだろうと思う。

また、6曲目「機械油」は三味線のメロディーをバックにラップ調で進んでいく曲の流れが面白いし、何よりも三味線の活躍度が凄まじい一曲だ。

そしてアルバムの中で一番ヴォーカルが強く印象に残るのが10曲目「繰り返す収穫」だと思う。これは褒め言葉だけど、まさに「メロディーセンスのゴリ押し」みたいな曲。哀愁漂う歌詞に合った感動的なメロディがすごく良い。ヴォーカルが強いとはいえ、楽器隊の細かな技術がさらに哀愁感を増幅させている。

なんか「友達と自転車に乗りながら帰った高校時代」をしんみりと思い出してしまった。

まとめ

良曲がたくさんの非常に良いアルバムだった。

中でも「勘ぐれい」「MILABO」「繰り返す収穫」は、これから聴く機会が増えるだろうと思う。

しっかり期待通りの「技巧派ポップミュージック」が聴けてとても満足している。

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