Cody・Lee(李)「生活のニュース」、男女ツインボーカルという武器【感想・レビュー】

自主レーベル「sakuramachi records」よりリリースされた、初の全国流通盤「生活のニュース」は、男女ツインボーカルの良さを最大限に生かした名作だ。

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あえてハモらないということ

Cody・Lee(李)は男女ツインボーカルの魅力を引き出すのがとても上手い。このアルバムを聴いて最最初にそう感じた。バンドサウンドに注目しても、高橋響&尾崎リノのツインボーカルを大切にしている事がよく伝わってくる。

まず素晴らしいのが歌割りだ。2曲目「春」は一番を女性ボーカルが、二番を男性ボーカルが歌い、ラスサビを二人が一緒に歌うというような流れ。ぱっと見シンプルな構成だが、一番と二番をそれぞれが歌うことでラスサビのユニゾンが存分に生きていることが分かる。ライブの定番曲である「drizzle」は、二人の掛け合いパートがアクセントになって曲が進んでいく。この曲のように、二人の掛け合いで歌われていく曲が幾つかあり、そのどれもに共通して全くクドさが感じられないのが素晴らしい。

男女ツインボーカルの魅力を引き出せている理由として最も強く押したいのが、あえてハモらないところだ。もちろん「winter」のようにハモっても綺麗なのだけれど、歌声が最も生きているのは二人がユニゾンしている時だと感じる。お互いに特徴的な声を持っているため、ユニゾンしたとして、どちらかが強くなることも弱くなることもない。どう構成すれば自分たちの声が生きるかが、とてもよく考えられているのだろう。

アルバムは「キャスパー」のようにメロウな曲や「我愛你」みたいなファンキーな曲、「ボーイズブラボー」のように青春パンク的な強いエネルギーを持つ曲まで様々なバリエーションがある。その全てにおいて大活躍しているのがギターだ。ちょうど痒いところに手が届くような高音のギターソロ。メロウな曲でも割と暴れたギターを弾いているのには意外性があって面白い。

Cody・Lee(李)の魅力を感じるのには充分の内容に仕上がっていて、聴いていて楽しいアルバムだった。

何より「キリンジが好きな君が好きだ」なんて歌詞を書いちゃうCody・Lee(李)が僕は好きだ。

作品情報

作品名生活のニュース
作者Cody・Lee(李)
レーベルsakuramachi records
発売年2020年12月16日
収録1.I’m sweet on you (BABY I LOVE YOU)
2.春 (2020)
3.我愛你
4.キャスパー (2020)
5.drizzle (2020)
6.東京 (2020)
7.ボーイズブラボー
8.WKWK
9.s.o.r.a.
10.トゥートルズ (2020)
11.winter
12.When I was cityboy (2020)
13.桜町

ソロシンガーソングライターとしても活躍している尾崎リノを正式メンバーに迎え、満を持して、自主レーベル「sakuramachi records」より初の全国流通盤フルアルバムをリリース!

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