ちょうど1年前の今頃、『八十八ヶ所巡礼』というバンドをyoutubeで目にする機会があった。
彼らの曲をはじめに聴いた時、何が起こってるのかがまるで分らなかった。
その頃自分がそんなにたくさんのジャンルの音楽を聴いていなかったことも原因なのかもしれないが、それまで絶対に聴いたことがないような楽器の重なり方をしていて、ものすんごい個性的な歌い方をするもんだから「あ、もうこれダメだ。なんでこんなに再生されてんのかわからん」ってなって途中で聴くのをやめてしまった。
この1年後『八十八ヶ所巡礼中毒』に陥ってしまうとも知らずに。
綺麗に暴れるギターとベース
1年後、たまたま同じ曲を聴いた。
八十八ヶ所巡礼 「攻撃的国民的音楽」
https://www.youtube.com/watch?v=D90AOhojK3M
前に聴いた時にどうしてはまらなかったのか謎に思うくらいめちゃめちゃかっこいい。
3ピース編成でそんなとこ弾く!?ってぐらいの高音でキンキンしたギターソロみたいなメロディをギターが弾いてて、それをベースとドラムが安定して下で支えてる感じがあって曲として全然違和感はなくて、と思ったらいつの間にかベースも暴れだしてて、ドラムはいい音で叩き続ける。
そこに「癖がすごいっ」ってノブに突っ込まれてもおかしくない 「クリープの尾崎さんを6割増しで癖強くしたみたいな感じ」 の独特的な声と歌い方が入ってきたらもうカオス状態。
でも、このカオス状態だからこそ成り立ってる音楽っていうのが八十八ヶ所巡礼魅力的なところで相当の演奏力がなければこの音楽は作り出せない。
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独特の世界観とアウトサイダー感
メンバーはひょろひょろで入れ墨が入ったオネエ、テクニシャンギタリスト風貌の人、裸の大将みたいな人の3人。
MVと歌詞の世界観に関しては、正直よくわからないところもある。
MVの方でいうと、基本的に3人がメインで演奏したりなんかしたりしているのだけど、テーマがそもそもあるのかあったとしてよくわからない。そのアウトサイダーな感じが最高なんだけど。
歌詞でいうと、仏教的な言葉とかも多かったりしてすべてがストレートに入ってくるわけではないけど、日本という国のことを自分たちにしか扱えないような言葉で綴っているところがかっこいい。
逆にストレートに入ってくる歌詞は見た目とのギャップが出て、かっこよかったりする。
愛国心を燃やせ 愛国心で踊る位に
日本 / 八十八ヶ所巡礼
これまたほかの曲と一風変わってポップな感じがする曲。
最近の曲は暗い雰囲気の歌詞がうけてそういう曲が多い気がするけど、本当に病んだような歌詞を書いてもおかしくないような見た目の人たち(偏見ごめんなさい)が『毎日最高!!』とか言ってたらなんか笑顔になる。
見た目と音楽性のせいか、猟奇的とかって避けられがちだけど、歌詞をじっくり見てみると熱いハートを持った面白い人たちだということが分かった。
まとめ
八十八ヶ所巡礼という素晴らしいバンドに出会えたことで、自分の音楽観の幅を広げることができた。
CDとかDVDとかほしいのでそれは何とか頑張って買うとして、この前近所のライブハウスにも来てたんだけどライブはまだいけていない。なんか未知数すぎてビビってる。
おすすめの曲とかあればぜひ教えてください。
それでは。