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進化し続けるMONOEYESというバンド。新作『Between the Black and Gray』【感想・レビュー】

昨今のコロナウイルスの影響でライブもすることが出来ない中、ファンが待望していたMONOEYESの最新アルバムが遂にリリースされた。

先にシングルとして発表されていた「Interstate46」がとても良かったという事もあり、自分自身のこのアルバムに対する期待も相当高かったが、実際その期待を優に超えてくるほどの完成度を持った1枚になっておりとても驚いた。

【収録曲】
1.Bygone
2.Fall Out
3.リザードマン
4.Iridescent Light
5.Thermite
6.Castles in the Sand
7.Nothing
8.Satellite
9.Interstate 46
10.Outer Rim
11.彼は誰の夢

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前半3曲の持つインパクト

もちろんアルバム通しての完成度は高かったのだが、自分が最も心をつかまれたのは前半の3曲の部分だ。

まずはどのアルバムでも注目する点であり、とても重要な部分である「1曲目」という存在。

このアルバムでは「Bygone」が1曲目に選ばれている。

この曲はアルバム最初の曲としてピッタリはまっているし、とにかくかっこよくてテンションが上がった。

サビに向かうまでの力強い雰囲気と、MONOEYESらしい爽快感のあるサビにギャップを感じるところもなかなか良い。

そして2曲目はYoutubeにMVがアップされている「Fall Out」。

特徴的なインストの「Hello again」のフレーズから始まるこの曲も、MONOEYESらしいところもありつつ、今まで以上にスタイリッシュな感じのする曲。

特にスタイリッシュさを感じるところは、サビの前の言葉数の多いBメロ部分。スコットさんの低いハモリも最高にカッコいい。

ラスサビまでの盛り上がりもとても良くて、ライブでも絶対に映えるだろうなという印象の曲。

そして3曲目は日本語詞の「リザードマン」。

やはり日本語の方がダイレクトに伝わってきやすい日本人にとって、日本語詞の曲というのはとてもありがたいものだ。

MONOEYESのすごいところとして、英語詞でも日本語詞でも遜色なくMONOEYESらしい疾走感を出しているというところで、「リザードマン」に関しても同じことが言える。

この曲で個人的に好きなのは、リードギターのパート。カッコいい。

そして何より細美さんの書く歌詞がいい。「いこうぜ」でサビに入っていくあたりがテンション上がる。

スコットさんの曲がはまりすぎてヤバい

前作から、自分はスコットさんの書く曲がとても好きで今回もとても楽しみにしていた。

結果、期待以上のものが聴けてとてつもなく満足している。

今回のアルバムでスコットさんが作曲したのは、「Iridescent Light」「Castles in the Sand」「Satellite」の3曲で、アルバムにしっかり馴染みつつ大きなアクセントを与えている。

雑誌「MUSICA」のインタビューでスコットさんは、「MONOEYESを5年続けてきた中で、メンバーのパーソナリティを考えながら作曲できるようになった」と語っている。

まさにその通りのような気がして、スコットさんの書く曲が前作よりも生き生きしている感じがしたというか、いい意味であまり考え過ぎずに作曲ができたのではないかと思う。

中でも自分が一番気に入ったのは4曲目の「Iridescent Light」。この曲は、とてもノリがいいしおしゃれで、アルバム全体としてみた時にもきっちりとはまっていてよかったと思う。

一番スコットさんの特徴を感じられたのは、6曲目の「Castles in the Sand」。シンプルにカッコいいポップパンクがスコットさんらしい曲になっている。

まとめ

今回のアルバムはとても完成度の高い素晴らしいアルバムだったと思う。

楽しみにしていたスコットさんの曲もとても良くて大満足だ。

それだけに、今後のMONOEYESの活動により一層期待が高まってしまうけれど、きっと彼らならその期待すらも軽く超えてきてしまうのだろうと思う。

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