コラム・エッセイ

ライブで出会ったおもしろい人達を紹介していく。

ライブに行くとたまに面白い人たちを見かけることがある。

かくいう自分もテンションがぶちあがっているので周りからどう思われるかなんてあんまり考えたことがないんだけど・・・

この記事は今までにライブで出会った面白い人たちを紹介していくというものになるけど、決してその楽しみ方を馬鹿にしているとか批判しているわけではないということだけ理解してもらいたいと思う。
中にはマナーがただただ悪いという人もいるけど・・

そんな人もいるいる、わかるわかる、ウケるみたいなノリで読んでくれるとありがたい。

それでは・・ゴホン。これは実際に私が体験した話です(ほん怖感)

ハイヒール姉さん

皆さんはハイヒールで足を踏まれた経験があるだろうか。

そのハイヒール姉さんはモッシュピットの前列あたりに潜んでいた。

ライブも序盤のころだっただろう。みんなでジャンプする系の曲が始まってテンションマックス、自分もバスケ部で鍛えた(サボってた)跳躍力を存分に発揮していたその時、前の(ぱっと見40歳前後くらい)の女の人に足を踏まれた。でもなんか違和感が・・・靴に踏まれたにしては痛い。

それもそうだ、普通ライブ中に足を踏まれてもそれに気づくことなんて今まで一回もなかった。
なぜなら痛くないから!

不思議に思って前の人の足を見てみたら、まぁ何ということでしょう。ハイヒールブーツをはきながら全く真のブレない見事なジャンプをしているではないか。

「すごい!そんな不安定な靴でこんな前列に来るなんて!これからあなたのことをハイヒール姉さんと呼ばせてください(尊敬の意はない)」みたいなことを思いながら僕は姉さんの後ろから何とか離れることを決意したのだった。

「あたしの後ろに入るなんて10年早いんだよ!」

離れ際に目に入った姉さんの背中はそんなことを語っていた気がした。

1円玉コレクター

ライブ中、足元にペットボトルのごみが落ちてたりチケットが落ちてたりするのを見かけることがあると思う。自分もライブ中に見かけたものは帰るときにしっかり拾ってから帰るようにしようと思っている。

それはそうとアーティストの投げたピックを拾ったことがある人ってどのくらいいるんでしょうかね。もしかして誰も拾わずに、帰りに床に落ちていたみたいなこともあるのかな?

そうそう、この前行ったライブでも何回かピックを投げてくれて、しかも曲の途中に投げたりするもんだからもうすでにモッシュが起こってる中に「ピック拾い」という新たなモッシュが起こったりとかしていた。

そんななかで1回、自分の近くに飛んできたときがあって、ピックは明らかに床に落ちた感じなんだけど自分はステージが見たいから無視していた。

しばらくしてふと床に目をやると何やら白くて小さな物体が落ちている。
一瞬ピックかなと思ったそれは、よくよく見てみると1円玉だということが分かった。

その時、後方2列目あたりから自分のそばまですごい勢いでやってきて何かを拾おうとする一人の男がいた。

結構な勢いで来たために周りの人たちも「なに?そんなとこにピック落ちてたの?」みたいな表情を浮かべる。

直後、僕は忘れもしない。

その人が1円玉を拾い上げると同時に顔から表情が消えていく様を・・・

戦場カメラマン

皆さんは撮影禁止のライブ中に撮影している人を見たことがあるだろうか。

撮影禁止がどうだこうだという事は今回の話とは関係がないので置いておくとして、その日は撮影禁止の野外フェスだった。

リハーサルだとしてもアーティストが映りこむ形での撮影は禁止だというルールだったのだが、自分の2列くらい前にいる迷彩柄の帽子をかぶったおじさんがリハーサルの時点から何やらそわそわして挙動がおかしい。それはもしかしたら自分しか気づいていなかったかもしれないが。

そして登場曲がかかってアーティストが出てきた途端、奴はスマホをスッと取り出し頭の上あたりでセットした。

あぁそういえば言っていなかったけれども、ガンガンモッシュが起こるあたりでという事だぜ。
まさに戦場カメラマンである!

そんな戦場カメラマン1曲目が始まると同時に、さっきまで「久々に見るわぁー」とか言いながらインスタを見ていた女子と、夫婦で来ているであろう方々(旦那さんはぱっと見いかつい)に両脇からすごい勢いで挟まれた。

それに加えて、自分の隣にいた40代くらいの女性の方が拳を天につき上げる過程で戦場カメラマンの頭をポカスカ殴るもんだから、自分は恐怖で中々ライブに集中することができない。

【力作】殴られる戦場カメラマン

肝心の戦場カメラマンはというと、1曲目が終わると泣きそうな顔をしながら後ろの方へはけていった。

いや泣いていたかもしれない。

まとめ

こんな人たちはよくいるのかもしれないけど、やっぱり思い返してみると面白い。
ヒールに踏まれて面白いとか言うと誤解が生まれそうだけど。

まだまだ面白い人に会ってきてるので、いつかまた記事にできたらなと思う。
正直書いていて楽しかった!

この記事から学んでほしいのは、

・ヒールの後ろは10年早い
・1円玉をピック代わりにするのは弦が痛むからやめよう
・戦場で撮影するときはヘルメットを必ず着用しよう

の3点です。以上!

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